2018/01/22

「管理入院なし」は無理!?双子を妊娠したママの2人に1人が経験する「管理入院」とは?

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お医者さんから双子ちゃんを妊娠していると知らされたとき、「管理入院」のお話しがありませんでしたか?

そして、その時に、真っ先に、「管理入院なしで乗り切りたい!!」と思いませんでしたか??

しかし、実際には、双子ちゃんを妊娠したママの2人に1人は、「管理入院」をしているのです(実際、このブログの管理人も約2か月「管理入院」しました・・・。)

そのため、管理入院しないで「出産」を迎えることができるかもしれませんが、ある日突然「管理入院」することになったときに慌てなくてもいいように、

  1. 「管理入院」が必要な理由
  2. 「管理入院」の準備
  3. 「管理入院」の期間や治療内容
  4. 「管理入院」の入院費用

について説明しますので、ぜひ、頭の片隅に入れておいてください。

1.「管理入院」が必要なとき・必要な理由

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①「管理入院」ってなに?

そもそも「管理入院」とは何でしょう?

妊娠中に言われる「管理入院」とは、妊娠中のトラブルを防ぎ、万が一に備えて予防的に入院することです。

②「管理入院」の主な理由とそれぞれの判断基準

双子妊娠中に「管理入院」が必要となる主な理由には、

  1. 「切迫早産」の場合
  2. 「胎児子宮内発育遅延」の場合
  3. 「一絨毛膜性の双子ちゃん」を妊娠している場合
  4. ママが「妊娠高血圧症候群」等の場合

このような理由があります。

ただし、これらの理由以外にも、お医者さんがママが入院して、ママの状態と赤ちゃんの状態を慎重に診る必要があると判断した場合には、「管理入院」することになることもあります。

(ⅰ)「切迫早産(早産の兆候がある状態)」の場合

(イ)「切迫早産」だとナゼ入院??

「切迫早産」とは、ママのカラダに早産(赤ちゃんが生まれてきても問題が無い時期以前に赤ちゃんが生まれること)の兆候が見られることを言います。

双子ちゃん妊娠中に「管理入院」になる理由で一番多いのが、この「切迫早産」です。

双子ちゃん妊娠中の「おなか」の大きさは、妊娠30週で、1人の赤ちゃんを妊娠している場合の臨月のおなかの大きさになります。そのため、双子ママの身体にかかる負担がかなり大きくなるこの頃から、早産の兆候がでやすくなります。

しかし、この頃に出産をしてしまう、つまり、早産していまうと、赤ちゃんがトラブルをかかえて生まれてくるリスクが非常に高くなるため、ママに「早産」の兆候が見られたら、早産を防止するために「管理入院」をします。

(ロ)「切迫早産」の判断基準は?

「切迫早産」の判断は、病院によって異なりますが、お医者さんが

  • 子宮頸管の長さ
  • 子宮口の開き具合
  • 子宮収縮(おなかの張り)の具合

から、総合的に判断します。

(ⅱ)「胎児子宮内発育遅延」の場合

(イ)「胎児子宮内発育遅延」だとナゼ入院?

「胎児子宮内発育遅延」とは、おなかの中の赤ちゃんが在胎日数に対する平均的な大きさに比べて大きく離れて小さい状態をいいます。

#「胎児子宮内発育遅延」については、こちらの記事「我が家の双子のおなかの中でのトラブル」をお読みください。

「胎児子宮内発育遅延」の赤ちゃんは、危険な状況になりやすいため、慎重に経過を見守らなければなりません。

そのため、おなかの中の赤ちゃんの発育状態によっては、「管理入院」をして経過を見守ります。

(ロ)「胎児子宮内発育遅延」の判断基準は?

エコー検査で、

  • 赤ちゃんの推定体重と妊娠週数相当の体重との差の開き具合
  • ママのおなかの中の羊水の量の変化等

から判断されます。

(ⅲ)「一絨毛膜性の双子ちゃん」を妊娠している場合 

(イ) 「一絨毛膜性の双子ちゃん」だとナゼ入院?
「 一絨毛膜性」の双子ちゃんとは、ママの「おなか」の中で、胎盤の一部を共有している双子ちゃんのことです。
 ♯双子ちゃんの分類については、こちらの記事「 双子の一卵性と二卵生はいつどうやってわかるのか?」をご覧下さい。
一絨毛膜性の双子ちゃんは、ママのお腹の中で、「 双胎間輸血症候群」を発症する可能性が高かったり、双子ちゃん同士でへその緒が絡みついてしまったり、危険な状態になることがあります。
♯「 双胎間輸血症候群 」について、コチラの記事「我が家の双子のおなかの中でのトラブル」をお読み下さい。

つまり、 一絨毛膜性の双子ちゃんは、双子ちゃんの中でも、一番慎重に経過を見守ってあげないといけない双子ちゃんです。

そのため、経過が比較的順調であっても、決まった時期からは「管理入院」となる場合があります。

ただし、この方針は、病院によってまちまちです。 おなかの中の双子ちゃんの経過に問題のない場合には、管理入院の必要は無いとして、外来で経過観察をする病院 もあります。

(ロ)「一絨毛膜性の双子ちゃん」の判断基準は?
 「 一絨毛膜性」の双子ちゃんは、妊娠初期のエコー検査で判明します。
双子ちゅんを妊娠したら、必ず膜性診断をしてもらいましょう。
♯「膜性診断」については、こちらの記事「 双子の一卵性と二卵生はいつどうやってわかるのか?」をご覧下さい。

(ⅳ)ママが妊娠高血圧症候群の場合

(イ)「妊娠高血圧症候群」だとナゼ入院?
「妊娠高血圧症候群」とは、妊娠20週以降、出産後後12週までに高血圧がみられる場合、または、高血圧に 蛋白尿(たんぱく尿)を伴うママの状態を言います。

♯妊娠高血圧症候群については、こちらの記事「私が双子妊娠中に経験した母体トラブル」をお読み下さい。

ママが「妊娠高血圧症候群」である場合、お腹の中の赤ちゃんの成長が思わしくなかったり( 胎児の発育不全)、ママも健康状態の悪化をまねきやすい状態になったりします。

そのため、長期的におなかの赤ちゃんの発育状態とママの健康状態のチェックが必要です。

検診でも、おなかの赤ちゃんの発育状態やママの健康状態はチェックしますが、慎重に経過を見ていく必要が判断された場合には、「管理入院」となります。

 2.「管理入院」の準備

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「管理入院」の準備には、
  1. 「入院の準備」
  2. 「環境の整備」

この2つがあります。

 ①「入院の準備」

「管理入院」は、予め決まっている場合もありますが、往々にして、「ある日突然」やってきます。そのため、なかなか、自分で「管理入院をいつからするのか?」予測することは難しいです。

また、実際に「管理入院」となった場合には、受診後そのまま入院となり帰宅できないケースも多いです。また、一旦帰宅できても大量の荷物を持つことは難しいです。

そのため、そうなった時は、パパや周りの人に、パジャマや下着の場所を伝えて3日分くらいの着替えセットをもってきてもらいましょう。

さらに、このご時勢ですので、「入院の準備」はそんなに完璧にする必要はありません。入院してから自分でネットで注文し、届いたものを、パパや周りの人に届けてもらえば大丈夫です。

ただ、双子ちゃん以上を妊娠していたママの50%以上は、「管理入院」を経験しているとのデータがあります。また、妊娠30週以降から「管理入院」をするママの割合が増えます。

そのため、突然の「管理入院」から出産まで入院をすることを想定して、妊娠28週までには、病院から指示される「出産のための準備」もあらかじめ用意しておきましょう。

②「環境の整備」

「管理入院」の準備として、「環境の整備」はとても大切な準備です。

皆さん、それぞれ生活環境が違うと思います。そのため、自分達の生活の中で、自分が居なくなったら、どうなるのか?を、細かくシミュレーションして、対策を練っておきましょう。

特に、すでにお子さんがいる方は、急な「管理入院」になっても、お子さんの「衣食住」の世話をしてくれる方を探しておきましょう。

さらに、「管理入院」の多くは「産むまで」続きます。そのため、退院する時は、双子ちゃんと一緒ということになります。

そのため、産後必要なものも入院中にネットで注文したり、パパやおじいちゃんやおばあちゃんに揃えてもらう等しましょう。

さらに、産後、双子ちゃんとの生活の中で、上の子のお世話(保育園、幼稚園、習い事の送迎等)をどうするかについてもきちんと決めておきましょう。

#双子出産後の上の子の保育園の送迎については、コチラの記事「双子出産後の上の子のお迎えをどうするか!?」をお読みください。

3.「管理入院」中の治療内容や入院期間

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①「切迫早産」での「管理入院」の場合

(ⅰ)「切迫早産」での入院治療内容は?

「切迫早産」で管理入院すると以下の3点がおもな治療診療内容です。

  • 子宮収縮抑制剤(張止め)の処方
  • ベッド上での絶対安静
  • 1日1回以上のノンストレステスト(NST)や定期的な内診

子宮収縮剤は、飲み薬を処方される場合もありますが、多くの場合は、継続した点滴治療です。

ベッドの上での絶対安静のレベルは人により異なりますが、多くの場合、シャワーや食事の返却時のみの歩行が許されるような状態になります。

また、早産の兆候の変化を診るために、 1日1回以上のノンストレステスト(NST:ママのお腹の張り具合をモニタします)と定期的な内診(子宮頚管長や子宮口チェック)を行います。

(ⅱ)入院期間

お医者さんが、「早産の兆候が解消された」、あるいは、妊娠週数や赤ちゃんの状態から「赤ちゃんがいつ生まれても良い」と判断した場合には、出産まで一時退院することもできます

ただ、実際には、「早産の兆候」が解消されなかったり、ママや赤ちゃんの状態を慎重に観察する必要があったりして、出産までずっと入院が必要なケースも多いです。

②「胎児子宮内発育遅延」の場合

(ⅰ)「胎児子宮内発育遅延」での入院治療内容は?

「胎児子宮内発育遅延」に対する積極的な治療はありません。

ただ、「胎児子宮内発育遅延」の赤ちゃんは、妊娠週数相当の大きさの赤ちゃんよりも危険な状態になりやすいとされています。

そのため、1日1回以上赤ちゃんの心音のモニタや定期的なエコー検査で赤ちゃんの状態を慎重に観察して、急な状態の変化に備えます。

なお、へその緒から赤ちゃんに十分な栄養がいきわたるように、ママが身体を横にして安静にしていることも大切です。

(ⅱ)入院期間

稀に出産まで一時退院することができる場合もありますが、一旦「管理入院」した場合には、適切な時期を診て、分娩(出産)をするため、出産まで入院するケースがほとんどです。

③「一絨毛膜性の双子ちゃん」を妊娠している場合

(ⅰ)「一絨毛膜性の双子ちゃん」の治療内容は? 

一絨毛膜性の双子ちゃんだからという理由だけで治療が必要になることはありません。

ただ、一絨毛膜性の双子ちゃんは、危険な状態になりやすいので、注意深く状態を観察する必要があります。

そのため、入院中は1日1回以上のNSTを行い、定期的にエコー検査をして、赤ちゃんの状態を確認します。赤ちゃんの状態によっては、分娩(出産)を行うこともあります。

(ⅱ)入院期間

 病院が、一絨毛膜性の双子ちゃんを妊娠している場合に、必ず「管理入院」をする方針をとっている場合には、病院の指定する期間、入院する必要があります。それ以外の場合の入院期間は、ママの状態の回復や赤ちゃんの発育状況で、一旦、出産するまで退院することができることもあります。

しかし、基本的に、適切な時期を診て「分娩(出産)」を行いますので、「出産」まで入院することが多いです。

④ママが妊娠高血圧症候群の場合

(ⅱ)妊娠高血圧症候群の治療は?

血圧を下げる薬(降圧剤)を服用して、血圧をコントロールします。

また、妊娠高血圧症候群によって、ママや赤ちゃんが危険な状態になったり、赤ちゃんの発育状況が順調であるかを慎重に観察します。

(ⅱ)入院期間

ほとんどの場合、妊娠高血圧症候群の症状は、赤ちゃんを産むと治ります。

そのため、妊娠高血圧症候群での管理入院は、出産まで続きます。

4.管理入院の入院費用は?

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管理入院は、ほとんどの場合、お医者さんの指示によるものです。そのため、健康保険が適用されます。

しかし、「管理入院」が長引けば長引くほど、入院費は高くなります。

そのような場合、「高額療養費制度」を利用すれば、月の限度額を超えた医療費は払い戻してもらえます。

また、「限度額適用認定証」を持っていると、一旦、自分で医療費を建て替える必要がなく、病院の窓口で、ご自身の限度額(+食費等)を支払うだけで済みます。

なお、月の医療費の限度額は、ママ又はパパの収入によって異なります。

#「高額療養費制度」については、こちらの記事「妊娠中の入院や帝王切開時に頼れる高額療養費制度」をお読みください。

#「限度額適用認定証」については、こちらの記事「妊娠中の管理入院費や帝王切開時の出産費用に使える「限度額適用認定証」」をお読み下さい。

双子ちゃん妊娠中は、2人に1人のママが「管理入院」を経験してます。そのため、双子ちゃん妊娠がわかったら、限度額適用認定証を用意しておくといざというときに慌てなくて済みますよ!

なお、可能であれば、クレジットカードで入院費を一旦支払ってから高額療養費制度を利用して超過分の医療費を返還してもらえば、クレジットカードのポイントをお得に貯めることができます~。

#管理入院費をクレジットカード払いにしてお得にポイントをゲットする方法は、こちらの記事「医療費や出産費用は「限度額適用認定証」を使わずクレジット払いがお得」をお読みください。

「管理入院」の心の持ち方

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「管理入院」は長期にわたる場合も多く、24時間の点滴生活や食事制限等でストレスがたまることが多いと思います。

また、上の子をはじめ、家族に会えなくてつらい気分になることもあると思います。

しかし、おなかの中の赤ちゃんはママのおなかの中にいることで、

妊娠28週で体重が1000グラムを超え

妊娠30週で体重が2000グラムを超え

妊娠34~35週で肺機能が完成し自発呼吸(呼吸器をつけずに自分で呼吸できること)できるようになります。

入院したら、まずは28週、そして、30週、34週と少しずつ目標を定めていき、乗り切りましょう。