2018/01/22

我が家の双子のおなかの中でのトラブル

今回は、「おなかの中の双子ちゃんに起こるかもしれないトラブル」のお話

双子ちゃん、妊娠おめでとうございます。

でも、「双子を妊娠している」と知らされると、嬉しさより不安が大きくなりませんか?

やはり、周りに双子を妊娠出産した人がいなくて、簡単に「双子情報」を聞ける人がいないというのも不安を大きくさせる原因だと思います。

そこで、今回は、 「双子情報」の1つとして、双子ちゃんがおなかの中にいるときに、双子ちゃんにおこるかもしれないトラブルについて紹介します。

我が家の双子も、おなかの中にいるときにトラブルを経験しているので、その体験談も併せて 紹介します。

1.さかご(逆子:骨盤位)

①「さかご」って?

「さかご」は、おなかの中の赤ちゃんの頭が骨盤の方にある状態(赤ちゃんの頭がママのお腹の中で上にある状態)をいいます。

双子を妊娠しているから「さかご」になるというわけではありません。

ただ、おなかの中にいる赤ちゃんが多い分、双子ちゃんは、「さかご」になる可能性が高いということです。

「さかご」は、妊娠週数や赤ちゃんの位置によってが治る(「頭位」になる)場合もあります。

②我が家の双子はどうだった?

妊娠26週の検診で、下の方にいる双子①が「さかご」、上にいる双子②は「横位(横をむいている)」と言われました。

エコーで見ると子宮の中で、双子の頭と頭がぶつかっている状態でした。

この状態は出産までずっと続きました・・・。

★★双子ちゃんは必ず帝王切開で出産!?★★

「双子ちゃんだと『帝王切開』で出産するのが普通。」というのをよく耳にします。

しかし、私が双子を出産した病院は、一定の条件を満たせば、普通分娩が可能でした。

一定の条件というのは、

  1. 普通分娩の経験があること
  2. 下にいる子が「頭位」であること

でした。

そのため、普通分娩の経験のある私は、今回も普通分娩を希望していました。

しかし、下にいる子が「さかご」だったので「帝王切開」が確定していました。

上の子を自然分娩で生んでいる私は、「帝王切開」が怖くて震えていました・・・・。

しかし、実は、最終的には、「『さかご』だから帝王切開」になったのではなく、「『妊娠高血圧症候群』による胎児の成長停止により緊急帝王切開」になりました

「帝王切開」で出産する運命だったようですね^^

2.胎児子宮内発育遅延(たいじしきゅうないはついくちえん)

①子宮内胎児発育遅延って?

赤ちゃんは、ママの子宮の大きさと子宮の中にいる人数に応じて大きくなっていきます。

そのため、通常でも、双子の赤ちゃんは、子宮の中に1人の赤ちゃんがいる場合と比べて、少しゆるやか成長していきます。

しかし、赤ちゃんの大きさが在胎週数(子宮内にいる週数)相当の大きさから大きく離れている場合には、「子宮内胎児発育遅延」と診断されます。

②子宮内胎児発育遅延の原因は??

赤ちゃんに原因がある場合と、ママに原因がある場合と、よくわからない場合があります。

(ⅰ)赤ちゃんに原因がある場合(胎児発育不全)

赤ちゃんが体に機能障がいや染色体異常などのトラブルを抱えている場合、それが原因となります。

この場合には、赤ちゃんの頭部と体が均衡のとれた体型(均衡型)であることが多いとされています。

(ⅱ)胎盤や母体に原因がある場合(胎児栄養失調)

ママのへその緒の機能や胎盤の機能が思わしくない場合(胎盤因子)、あるいは、妊娠高血圧症候群、多胎妊娠(双子以上の妊娠)、喫煙等が原因の場合(母体因子)があります。

この場合には、赤ちゃんの頭部が体に比べて大きい体型(不均衡型)であることが多いとされています。

(ⅲ)よくわからない場合

赤ちゃんに原因がある場合には、診断がつきやすいのですが、結局、「よくわからない。」とされることも多いです。

赤ちゃんに原因がある場合は、赤ちゃんへの治療や対応のために、原因をよく調べる必要がありますが、赤ちゃんに原因の無い場合は、小さく生まれた赤ちゃんをどう育てるかに重点が置かれ、原因が「不当(よくわからない)」とされることもあります。

②胎児子宮内発育遅延と診断されたら?

赤ちゃんの状態と子宮の中の環境を慎重に観察します。

そして、以下の場合は、迅速に分娩(出産)をします。

  • 赤ちゃんの成長が止まっていると判断した場合
  • 子宮内の赤ちゃんの状態が悪くなっていると判断した場合
  • 母体が危険な状態であると判断した場合

3.胎児不均衡発育遅延

①胎児不均衡発育遅延とは?

双子ちゃんの体重差が15~25%以上になってきたときは、「胎児不均衡発育遅延」であるとされ、慎重に経過を観察されます。

②胎児不均衡発育遅延の原因は?

胎児不均衡発育遅延の原因としては、

  • 小さい方の赤ちゃんが機能障害や染色体異常を抱えている場合
  • 胎盤の大きさに差がある場合
  • 双胎間輸血症候群である場合、

などがあります。

「双胎間輸血症候群(TTTS)」とは?

一絨毛膜性の双子ちゃんに起こりうるトラブルです。

一絨毛膜性の双子ちゃんは、赤ちゃんと赤ちゃんの間で血液が行き来しているので、一方の赤ちゃんがもう一方の赤ちゃんに血液を輸血するような状態になることがあります。

この状態のときに血液を送っている赤ちゃんの発育が遅れることがあり、その結果、双子ちゃんの大きさがアンバランスになることがあります。

これを、「双胎間輸血症候群」といいます。

(ⅰ)双胎間輸血症候群になると?

双胎間輸血症候群は、双子ちゃんの大きさに違いがでるだけではなく、深刻なケースでは大きい方の子が心不全をおこし、やがて、小さい方の子も心不全を起こすことがあります。

(ⅰ)治療法は?

最近では、おなかの中の双子ちゃんの胎盤内の血液が行き来する部分をレーザーで焼ききる治療が行われるようになりました。

この治療は非常に高度な治療ですので、この治療を行える医療機関は限られています。

しかし、この治療のおかげで無事に出産できる赤ちゃんが増えています。

②双子ちゃんが胎児不均衡発育遅延と診断されたら?

お医者さんが、赤ちゃんの状態と子宮の中の環境を慎重に観察します。

そして、以下の場合には、分娩(出産)します。

  • 赤ちゃんの成長(特に、小さい方の子成長)が止まっていると判断した場合
  • 子宮内の赤ちゃんの状態が悪くなっていると判断した場合には

③我が家の双子も「胎児子宮内発育遅延」と「胎児不均衡発育遅延」でした!

我が家の双子も、双子のうちの一人が、子宮内の発育が遅く、「胎児子宮内発育遅延」と診断されていました。

また、もう1人の双子は、ほぼ妊娠週数通りの体重だったため、双子同士の推定体重に差があり、「胎児不均衡発育遅延」でした。

(ⅰ)いつ「胎児子宮内発育遅延」と診断されたの?

我が家のおなかの中の双子は、妊娠発覚当初の胎嚢の大きさからかなりの差がありました

そのため、妊娠当初は、双子②の妊娠継続は難しく、「バニシングツイン」になる可能性が高いと言われていました。

しかし、その後も双子②は心拍確認を経て成長し続けました。

ただ、常に、双子②のおなかの中の推定体重は、双子①のおなかの中の推定体重の3分の2で、妊娠週数相当の体重からかなり大きく離れていました。

その結果、双子①と双子②の出生時の体重はなんと1キロ以上の差があり、双子②は妊娠36週にして極低体重児(出生時の体重が1500グラム以下)として生まれました。

しかし、双子②は、産後、ミルクをガブガブ飲み、ごはんもたくさん食べ、歩き出すのは双子①よりも2か月も早く、そして、2歳現在では、標準体型の双子①と身長は3センチ、体重1キロしか変わらなくなりました!

(ⅱ)我が家の双子の「胎児子宮内発育遅延」原因は?

結局、出産しても原因はわからず、「不当発育遅延」と言われました。

ただ、初期のエコーで、双子②の胎盤はへその緒が端の方についているため栄養が行き届きにくいのかもしれないといわれたことはありました

病院によっては、出産後、胎盤の質や機能を調べる病院もあるようですが、私の出産した病院はそのようなことは行わず、「不当発育遅延」と診断しました。

また、私が「切迫早産」で入院中に、我が家の双子②の「胎児子宮内発育遅延」の原因が、心疾患(心臓になにかしら不具合があること)によるものではないかどうかを調べる検査はしました

検査方法は、小児病棟の循環器内科の先生(普通の産科の先生では無理とのこと)が、私のおなかの上から経腹エコーで、おなかの中の赤ちゃんの心臓の様子を見てくれました。

直径1センチしか無い胎児の心臓をモニタに映し出し、心臓の構造や血流に異常が無いかを調べました。

結果、我が家の双子の心臓の構造や血流には異常は見られませんでした

(ⅲ)「子宮内発育遅延」と診断されたときのママの気持ちは?

私の周りには「胎児子宮内発育遅延」を経験した人がいませんでした。それでも、私の周りの人は、ネガティブなことを一切言わず、「赤ちゃんを信じて!」と言ってくれました。

そのおかげで、私も、少しでも大きくなって欲しいと祈る気持ちで毎日を過ごしていました

また、双子②の心臓の様子を診てくれた循環器内科の先生が「双子②ちゃんの心臓は元気に動いてますよ。お母さんのお腹の中から出たらミルク飲んでどんどん大きくなるんじゃないですか!?」と言ってくださったことも励みになりました。

そして、最終的には、こんなに小さいのにずっとおなかの中で成長を続けている双子②の生命力を信じようと思いました。

自分を責めずに「生命力」を信じよう!!

今回は、「おなかの中の双子ちゃんに起こりうるトラブル」について書きました。

おなかの中の赤ちゃんのトラブルは、ママにとって一番心配の種になると思います。

しかし、ママが妊娠中に喫煙等をしていない限りは、ママのせいということはありません。

自分を責めたりせず、心配なことはお医者さんに相談し、出産にのぞみましょう。

また、周りに何か言われて傷つくこともあるかと思います。

そんなときは、おなかを撫でながら、がんばっておなかの中で「生命」を輝かせている赤ちゃんとおなかに赤ちゃんを抱えて生活している自分をほめてあげてください。

そして、何より、おなかの中の赤ちゃんの「生命力」を信じてみてください。