2018/07/09

産休明けの時短勤務:フルタイム時より減ったお給料を助けてくれる4つの制度を知っておこう!!

question_head_girl

産休・育児休暇明け後の生活は、小さな子供を抱えての生活となります。

小さな子供を抱えて仕事をすることは、励みにもなりますが、大変です。

そんな働くママ(パパも)を応援するために、国は法律で様々な制度を設けています。

働くママを応援する代表的な制度「短時間勤務制度」とは?

その中で、代表的な制度が、「短時間勤務制度」、略して「時間勤務」です。

この「時短勤務」は、育児・介護休業法の第23条第1項で定めら得ています。

短時間勤務制度とは、

国が、働くママ(パパ)を雇っている人に対して決めた制度です。

そのため、働くママ(パパ)を雇っている人は、

  • ママ(パパ)が3歳未満の子供を養育していて、
  • ママ(パパ)が希望しているのであれば、

労働時間を短くして、

ママ(パパ)が仕事と育児を両立しやすいようにしなければないけません。

勤務先の場所によっては、子供を預けてから職場にいくと始業に間に合わなかったりします。

こうした場合や、子供と接する時間をできる限り確保するために、この制度は、とてもありがたい制度です。

時短勤務中の給与:フルタイム時と比べて少ない

しかし、当たり前といえば当たり前ですが、時短勤務制度を利用すると、お給料はフルタイムで働いていたときと比較して少なくなります。

しかも短くなった時間の分だけお給料が少なくなるだけでは済まないケースも多いようです。

時短勤務になると、役職手当などの基本給以外の手当がなくなる場合があります。

そうすると、予想以上に産休明けのお給料が少ない・・・と言った事態になるようです。

時短勤務の少ないお給料を助けてくれる制度あり!!

しかし!!産休明けの時短勤務中の少ないお給料を助けてくれる制度があるんです。

今回は、4つの制度を紹介します。

4つの制度のうち、1つ目の制度は、産休・育休明けの時短勤務の(勤務体系の変わった)方向けの制度です。

2つ目~4つ目の制度は、産休・育休明けの時短勤務生活の中での強い味方ですが、条件に当てはまれば、だれでも活用できる制度です。

この4つの制度のうち、最初の3つは、会社の方が進んで手続きを進めてくれる場合もありますし、そうでない場合もあります。

最後の1つは、会社の方が進んで手続きをしてくださることはありません。

いずれにしても、全ての制度を知っておきましょう。

そして、産休・育休明け、会社で手続きが開始されない制度があれば、自分から会社に問い合わせてみましょう。

会社に関係ない制度は、自分ですすんでやってみましょう!!

1.育児休業等終了時報酬月額変更届

mark_arrow_down

①お給料から引かれる社会保険料とは?

会社からお給料をもらうときには、あらかじめ、お給料から社会保険料が引かれています。

社会保険料というのは、厚生年金保険料と健康保険料のことです。

この社会保険料は、標準報酬月額によって決まります。標準報酬月額というのは、月給とは少し異なるのですが、通常、4~6月までの月給の平均をもとに決められます。

そして、この4~6月までの月給の平均をもとに決めた「標準報酬月額」で、1年間(9月~翌年の8月)の社会保険料が決まります。

②産休明けの社会保険料は?

では、産休・育休明けのお給料から引かれる社会保険料は、どうやって決まるのでしょうか?

実は、産休明けのお給料から引かれる社会保険料は、産休に入る前の「標準報酬月額」をもとに決められます。

つまり、産休明けの社会保険料は、産休前のフルタイム(+残業)で働いていたときのお給料をベースに決められます。

こうなると、時短勤務でお給料は産休前と比べて減っているのに、引かれる社会保険料は産休前と変わらないということになり、時短勤務のママ(パパ)の手取りはますます少なくなります。

③そんな時のための特別措置がある!!

このツライ状況を助けてくれる特別措置があります。

この特別措置を受けると、産休明けに復帰した月から3ケ月に受けた報酬の平均額に基づき、4か月目の標準報酬月額を改定することができ、社会保険料もこれに基づく金額になります。

つまり、産休明け3ケ月は、産休前のフルタイム(+残業)をしていた頃の標準報酬月額に基づいた社会保険料をお給料から引かれますが、この特別措置を受ければ、産休明け4カ月目からは、産休明けの時短勤務のお給料に基づいた社会保険料が引かれるようになります。

④この特別措置を受けるための条件は?

  1. 3歳未満の子供を養育していること
  2. 産休明けの3ケ月のうち、少なくとも1か月は17日以上出社していること
  3. 育児休業等終了時報酬月額変更届」を提出すること
  4. 産休前後の社会保険料に1等級以上の差がでること

(ⅰ)3歳未満の子供を養育していること

この特別措置は、3歳未満の子供を養育するための産休明けに、3歳未満の子供を養育する人しか受けられません。

(ⅱ)産休明けの3ケ月のうち、少なくとも1か月は17日以上出社していること

社会保険料を決めるための標準報酬月額は、月に17日以上出社している月の平均で算出します。

そのため、産休明けの三カ月のうち少なくとも1か月でも17日以上出社していないといけません。

(ⅲ)「育児休業等終了時報酬月額変更届」を提出すること

この特別措置を受けるためには、「育児休業等終了時報酬月額変更届」を提出しなければなりません。

「育児休業等終了時報酬月額変更届」を提出しなかった場合には、年に1回の定期的な社会保険料の見直しまでの間、時短勤務のお給料でも産休前と変わらない社会保険料を支払い続けなければなりません。

また、この特別措置は、「育児休業等終了時報酬月額変更届」を提出するのが遅くなってしまったからといって、たくさん払った社会保険料を返還してくれるということはありません。

届け出書は、日本年金機構のHPからダウンロードできます。

基本的に、事業主が、提出することになっているので、産休明けに何の連絡もないときは、会社のお給料を管理している部門に問い合わせてみましょう。

2.養育期間の従前標準報酬月額のみなし措置

nenkin_techou_blue

①将来受け取る年金が減らないための特別措置

上に書いた「育児休業等終了時報酬月額変更届」を提出すると、産休明け4カ月目から社会保険料を減らすことができ、産休明けのママ(パパ)の負担は減ります。

しかし、社会保険料は、健康保険料と厚生年金保保険料です。

厚生年金保険料の支払額が減るということは、将来もらえる年金が減るということです。

実は、これに対しても特例措置あるのです。

この特例措置を受けると、

厚生年金保険料の支払額は、産休明けの時短勤務のお給料に応じた額になるのに、

将来もらえる年金は産休前のお給料に応じた額になります。

産休明けは、厚生年金保険料の支払額は下がるのに、将来、受け取る年金額は産休前の高いままの金額になるのです。

とても優遇された制度ですよね。

②特別措置を受けるために提出するもの

この特別措置を受けるためには、

  1. 厚生年金保険養育期間標準報酬月額特例申出書
  2. 戸籍謄(抄)本または戸籍記載事項証明書
  3. 住民票

の提出が必要です。

(ⅰ)厚生年金保険養育期間標準報酬月額特例申出書

日本年金機構のこのページからダウンロードできます。

(ⅱ)戸籍謄(抄)本または戸籍記載事項証明書

子の生年月日及び子と申出者との身分関係を明らかにすることができる書類として提出します。

戸籍謄本等は、自分の戸籍のある場所の市役所等で発行してもらいます。

戸籍のある場所が、現在の居住地と離れている方も多いと思います。

現在は、各自治体、戸籍謄本を郵送で取り寄せることができるようにしていますが、手元に届くまでに時間はかかります。

ご自身の戸籍がある自治体のHPから戸籍謄本の取り寄せ方を調べて取り寄せましょう。

(ⅲ)住民票

子を養育することとなった日を証明する書類として、「住民票」を提出します。

③この特別措置は3歳未満の子供を養育していればOK!!2年間はさかのぼれる!!

この特別措置は、理由は何であれ、3歳未満の子供を養育していて、厚生年金保険料の支払い額が、子供を産む前より下がった場合には、ママはもちろん、パパも受けることができます。

申請し忘れていても、申請した日から遡って2年間は、この特別措置を受けることができるので、早めに申請するに越したことはないですが、何かの拍子に思い出したら、あきらめずに申請しましょう。

基本的に、この申請も、ママやパパの申し出により、事業主が行うことになっています。

しかし、産休明けに何の連絡もないときは、自分あkら会社のお給料を管理している部門に問い合わせてみましょう。

3.子の看護休暇制度

byouki_akachan_denwa

 ①子の看護休暇制度とは?

 『子の看護休暇制度』とは、育児・介護休業法で定めらた制度で、

働くママやパパが、未就学児の子供1人に対して年間5日まで、

未就学児の子供2人以上に対しては、年間10日まで、

子供の病気・ケガの看病、予防接種、検診のために休暇を取れる制度です。

②子の看護休暇制度のポイント

子の看護休暇制度を利用した休暇を申請した場合、会社はこれを拒否できません。

また、休暇を取っても、欠勤扱いされないため、査定等に響きません。

③有給なの?無給なの??

子の看護休暇制度を利用して会社をお休みした場合、有給なのか、無給なのかは、会社が決めて良いとされています。

現在は、約6割の企業では有給扱いで、残りの4割の企業では、一部支給、あるいは、無給という状況です。

ただ、上にも書きましたが、「欠勤」扱いされないため、査定等に響かない点で、ありがたい制度です。

④どうやって利用するの?

申請して、取得することになっています。

実際には、子供の病気やケガは急なので、欠勤の連絡を入れるときに、「子の看護休暇制度を利用したい。」と申し出ればOKだという会社が多いようです。

私の場合は、子供の病気を理由に休むことを電話で伝え、後日、出社した際に申請書を書いて提出しています。

産休・育休明け、スムーズにこの制度を利用できるように、できるだけ早く、子の看護休暇制度の利用方法を会社に確認しておきましょう。

⑤申請に必要なもの

厚生労働省は、基本的にこの制度を利用するにあたっての、提出書類を簡単にするように指導しています。

会社によって異なりますが、私の場合は、乳幼児は医療費の支払いが無いため、領収書が発行されないので、申請書に、「お薬の説明」のコピーを添付して提出しています。

⑥有給休暇との兼ね合い

子の看護休暇制度を利用した休暇が、有給か無給かによって、有給休暇を利用して会社をお休みするのか、この制度を利用して会社をお休みするのか、変わってくるかとは思いますが、子の看護休暇制度は、お子さんの看病・予防接種・検診等にしか使えません。

自分のために使う有給休暇を万が一に備えて取っておくのも大切です。

予めなんとなく使い方を考えておきましょう。

⑦平成29年1月1日から半日取得も可能!

子の看護休暇制度を利用した休暇は、1日単位での取得しかできませんでした。

 しかし、平成29年1月1日から半日の取得が可能になりました!

検診や予防接種の場合、半日の休暇で十分という場合には、半日単位で取得できるのは助かりますよね。

⑧産休・育休明けに「子の看護制度」について会社に確認することまとめ

子供はいつ病気をするかわかりません。

子供の通院や看病・予防接種・検診のために、円滑に「子の看護制度」を利用するために、

産休・育休明けには、次の点を確認しておきましょう。

  1. 子の看護制度の利用の方法
  2. 有給なのか無給なのか?
  3. 子の看護制度のために必要な書類

⑨パパもどんどん活用しよう!!

この制度も、ママだけでなく、パパも未就学児の子供の看病等のために会社をお休みしないといけない場合、利用できます。

実は、私の会社では、産休明けのママには、この制度は説明されるのですが、就業規則には載っていません。

転職してきた男性社員は、お子さんが病気のとき、ママと交代で会社をお休みしていたのですが、会社側は転職時にその男性社員にこの制度を説明するところまで、配慮が行き届いていませんでした。

そのため、しばらくの間、私の会社は子の看護制度を利用した休暇が有給扱いになるのに、この男性社員はこの制度を知らずにいました。

「?」と思った私が、この制度を説明して、会社の人に聞いて取得するようにすすめると、とても感謝されました。

このように、会社側も様々な要因で、この制度の説明をし忘れる場合があります。

また、会社側がこのような制度を知らない場合もあります。

ぜひこの機会に、未就学児を養育しているママやパパは、この制度のことを知って自ら活用してください!!

4.配偶者控除・配偶者特別控除

zei_shinkoku

①産休・育休明けの年収は?

お子さんを保育園に入園させる関係上、4月にお仕事復帰するママが一番多いと思います。

そんなママは、その年の年収は、その年の4月~12月までのお給料分です。

また、6月に仕事復帰したママは、その年の年収は、その年の6月~12月までのお給料分。

11月に仕事復帰した場合には、その年の年収は、その年の11月と12月のお給料。

このように、産休・育休明けのママの年収は、1月~12月まで働いたお給料より少ない場合が多いです。

もし、産休・育休明けの年収が、103万円以下であれば「配偶者控除」、141万円以下であれば、「配偶者特別控除」が受けられます!

②「配偶者控除」や「配偶者特別控除」を受けるメリットは?

「配偶者控除」または「配偶者特別控除」を申請すると、パパの税金に、5万円~11万円の節税効果があります。

申請しなければ、この節税効果は生まれません。条件にあてはまるなら、ぜひ申請しましょう。

③配偶者控除・配偶者特別控除を受けられる条件

配偶者控除を受けられる条件は、

  1. ママの年収が103万円以下
  2. ママとパパが夫婦であること
  3. ママとパパが一緒に暮らしていること
  4. パパが自営業でママがそのお給料をもらっているというケースでない

この4つです。

この4つの条件を満たしていれば、「配偶者控除」を受けることができます。

ママの年収が103万円を超えたけど、141万円以下の場合には、上の条件の2~4に、さらに「パパの年収が1231万円以下である」という条件を満たせば、「配偶者特別控除」を受けることができます。

④配偶者控除・配偶者特別控除を受ける方法

配偶者控除・配偶者特別控除を受けるためには、申請しなければなりません。

申請するタイミングは、

  1. パパの年末調整
  2. パパの確定申告

この2つのタイミングです。

なお、配偶者控除・配偶者特別控除の申請には、ママの収入を証明する書類等は、不要です。

(ⅰ)パパの年末調整のときの配偶者控除の申請方法

年収が103万円以下だったママは、このパパの会社で配布される年末調整の書類「給与所得者の扶養控除等(異動)申告書」の「控除対象配偶者」の欄にママの氏名等を記載します。

配偶者特別控除新生

ここに記載すれば、配偶者控除の申請(申し込み)は終了です。

(ⅱ)パパの年末調整のときの配偶者特別控除の申請方法

年収が103万円を超えで141万円以下だったママは、パパが年末に会社から配布される年末調整の書類「給与所得者の保険料控除申告書兼給与所得者の「配偶者特別控除申告書」に、氏名や収入金額を記載をします。

配偶者特別控除

ここに記載すれば、配偶者特別控除の申請(申し込み)は終了です。

(ⅲ)パパの年末調整で配偶者控除・配偶者特別控除を申請できない場合は確定申告!

「え!?今年の収入、103万円超の141万円以下なのは確かだけど、正確にはわからない・・・」と言った場合は、ママも会社で年末に源泉徴収票をもらえば、正確な年収がわかります。

年明けにパパの「確定申告」をして、そこで、配偶者特別控除を申請しましょう。

また、パパの年末調整やそもそも年末調整がなくて、配偶者控除を申請できなかった場合も、年明けにパパの「確定申告」をして、そこで配偶者控除を申請しましょう。

たくさんの制度を知ってどんどん活用しよう!!

 

pose_genki04_woman

時短勤務自体、正社員でありながら、子供を育てるために勤務時間を短縮してもらえるありがたい制度です。

しかし、実際に、産休・育休明けのお給料を見ると、会社に席を残してもらえるだけありがたいとはわかりつつも、フルタイム勤務のときのお給料と比べて、お給料の額が大幅に減っていることに驚きを隠せないママも多いと思います。

そんな中で、今回説明したこのような状況を助けてくれる制度があります。

どの制度も、自分から申請(申し込み)しなければ、活用することはできません。

これらの制度を、会社の方がすべて知っていて申請を勧めてくれる会社もありますが、会社の方が認識されていない場合もあります。

実は、この辺の制度はよく変わるんです・・。

私は、年の差5歳の子供が居ますが、上の子のときになかった制度が下の子のときはあったり、上の子のときの制度がコロッと変わっていたりするのに驚いたりしました。

そのため、どんな場合でも、自分に有効な制度を活用できるように、自分からどんな制度もどんどん知り、活用できるように働きかけましょう!

※※※

家の中を断捨離しつつ、要らないものを売ってお小遣いを増やすのもおすすめです♪

参考記事:

ゾゾタウンの買取査定額よりブランドコレクトの方が断然高額!!5商品で検証。中古衣料品買取業者比較レポ。

使わなくなった不要なオモチャを全部処分したい!?高く売るなら買取よりヤフオク! 

お小遣い稼ぎと断捨離が両立できる!!子育て中のママがメルカリでよく売れる物

・ユニクロ服の断捨離は買取よりも断然メルカリがおすすめ!即売れする時期・値段・写真は?